社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)【完結】




「そのハンカチの持ち主の方は営業部の佐渡朋課長さんという方の」





佐渡朋?


佐渡朋と言えば営業部の課長で社長に対しても反論出来る者。


そしてかなりの凄腕だ。


そんな佐渡がこのようなフリフリ花柄の女らしいハンカチを使っているとは意外でならない。





「その方の奥さんの物です」

「奥さん?」





佐渡は未婚者のはず。


顔は優れていてもあんな曲者は結婚出来る訳ないと聞く事がたまに。





「何かの間違いでは?」

「間違いではないと」

「いえ、佐渡は未婚者ですよ」





奥様は驚いたように目を大きく見開いた。


そんな奥様の目は然ほど化粧をしてないようで、まだまだあどけない瞳をしている。



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