社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)【完結】




もしもこの女が優子がら良かったのにと、自分から飛び出して来たくせに優子の事が頭から離れようとしない。


――酒に頼った今でも。





「ねぇ、暇なの?」

「……」

「久しぶりに今夜拓斗の相手してあげたいなぁ」





ふふふと気味の悪い笑いで身体を密着させてくる女。


腕に当たる胸も全くもって不愉快。





「はなれろ」

「ふふ、嫌。相変わらず素敵な声ね」





自分から誘ってくる女が後後楽でいい。


優子と知り合うまではそう思い俺はこんな女ばかり次々と手を出した。


この女もその中の一人だったんだろう。





「何をされてるんですか。呼び出され来てみれば…」





そんな声が背後から聞こえてきた。



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