木蓮ひらり

凩 /3

「……あんた何やってんの?」


こたつでうとうとしていたあたしは、ママの声で目が覚めた。


「学校は?」

「……あー……途中まで行って、帰ってきた……今何時?」

「十二時半。てか、なんでよ」


あたしは今朝の出来事を話した。

ママはときどき「うーん」と唸って、でもたいして驚きもしなかった。


「……それで、木蓮ちゃんは今、寝てるのね?」

「うん」

「学校には連絡したの?」

「あ、忘れてた」


学校にはママが電話してくれた。

木蓮はあたしと一緒に登校していて途中で体の具合が悪くなり、

ふたりでうちに引き返して、眠っている親の代わりにあたしが木蓮の看病をした

ということになった。

ママは聡子さんのケータイにも電話をかけた。


「……通じないね」


ママがケータイを耳に当てたまま呟いたとき、木蓮がリビングの引き戸を開けて顔を覗かせた。


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