木蓮ひらり

約束 /2

その後のあたしとママは、なんとなく言葉少なだった。

お店のウィンドウを眺めながら一階まで下り、食料品を買い込んで車に乗った。



「……学校での木蓮ちゃんの様子、どう?」


走り出してしばらくしてから、ママが訊いた。


「……変わりない、と思うけど……」



聡子さんが消えてから一週間が経っていた。

行方は未だわからない。

あの後木蓮の自宅の留守電にもう一度聡子さんからメッセージが入っていたらしい。

まだ仕事が決まっていないことと、学校を休まないようにということが言われていたそうだ。

木蓮は聡子さんの言い付けを守ってあれ以来欠席はせず、以前と同じく真面目な学校生活を送っている。

もともと物静かな木蓮だから、元気があるのかないのかは正直よくわからない。

ただ態度に乱れがなく視線が真っ直ぐだから、聡子さんを信じて待っているんだなと思う。


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