木蓮ひらり

ジュース /2


待ち合わせ場所は大型スーパーのフードコートだった。

こんなところにも一応ボックス席があって、あたしと木蓮はそこでフレッシュジュースを飲みながら彼らを待った。


「トモはマンゴー大好きだね」

「うん。木蓮のは何?」

「ベジタブルスムージー」

「何それ」

「飲んでみる?」

木蓮がコップを差し出してくれたから、一口飲んでみた。


「うわっ、何これ!」

「ベジタブルスムージーだよ」

「わかってるよ!何の味なの、この酸っぱくて苦いの!」

「苦い?何だろう。そんなに苦くないと思うけど」

「苦いよ!」

あたしが謎の液体を返したそのとき、木蓮の頭越しに杉本くんが歩いてくるのが見えた。

片手にあたしたちと同じ大きなコップを持っている。

「ごめん、待たせて。顧問に用事言いつけられて」

「そんなに待ってないよ。ヒデちゃんは?」

「あいつは生徒会が長引いてて。もうすぐ来ると思う」


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