木蓮ひらり

おたんこなす /2

結局、五人で市場に行くことになってしまった。



あのメールを受け取った日は返事を保留にして家に帰った。


そして夕食のときにメールのことをママに話した。


あたしは「無理に決まってるじゃんねえ」なんて言って、愚痴っぽさと苛立ちと困惑する気持ちが入り混じった口調になっていたと思うんだけれど。


ママはそんなことを気にも留めない様子で「そんなら来てもらおうよ」と行った。


「ホントに荷物多くなりそうだから男手あったら助かるわー。友実のボーイフレンドも見てみたいし」

「えー!何言ってんの!」



ぶつぶつ言いながらもヒデちゃんにオーケーの返事をしたのは、やっぱりあたしの中に「ヒデちゃんに会いたい」という気持ちがあったからかな。



当然杉本くんと木蓮も呼ぶことになり、当日ヒデちゃんと杉本くんはバスで、あたしとママと木蓮はうちの車でK市の中央市場まで行って合流することになった。


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