好きには、なれない 【完】

秘め事 /危うい恋



ベッドがお気に召した神様のために場所を譲ってあげる。


わたしはエリザベスを抱いてカウチに腰掛けた。


せっかく内緒にしてあげると云ったのに、疑い深い神様はいまだ警戒心を解かず、わたしの快眠メディカル枕をギュ~っと抱きしめ、こちらの様子を伺っている。


まあ、いいけど。


まずは簡単で判りやすい質問からしていく。


「どうして急に現れたの? これまでホッタラカシだったくせに」


「ホッタラカシ?」


ポカンとする神様。


人外の美形が台無し。


やっぱりマヌケな感じがする。


「だってそうでしょ。あれから15年以上経つけど何の音沙汰もなかったじゃない。転生したあとはお好きにどうぞ、みたいな感じで」


「そんなことないよ。ちゃんと守護されているでしょう?」


「守護? 監視のこと? でもそれって、閻魔様が付けている監視役のことでしょ」


「えっ、いや……あれ? キミ、知らな……あっ 」


そこまで口を滑らせてから、神様は口をつぐんだ。


そして ――


「そうか、ホッタラカシ! そう、ワタシはキミをホッタラカシにしている」


あやしい。


非常に怪しい展開だ。




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