好きには、なれない 【完】

天空の時計 /温かい人



スーパームーンの翌日は快晴だった。


日曜日だというのに、お兄様は朝早くから大学に行ったらしい。


昨夜の嘘は見破られているから、顔を合わせることがなくて、なんとなくホッとした。


朝食を終えて、1週間分の新聞に目を通す。


前世、飲料メーカーの渉外部にいたせいか、どうしても飲料業界の市場が気になってしまう。


とはいっても、自分がどのメーカーにいたのか、どの程度の顧客がいたのか、そこらへんの細かいことは一切思い出せない。


気になる新聞記事を一通り読み終えたあとは、エリザベスの散歩に出かける。


ドッグランでエリザベスを心おきなく走らせ、久しぶりにドッグカフェ『Juno』に立ち寄った。


わたしの足許でエリザベスは、大好きな「わんわんビスケットベジタブル」を夢中で食べている。


わたしはロイヤル宇治抹茶ミルクティーとチキンサラダサンドのランチセット。


そして、サンドを片手に読書をする。


異世界恋物語シリーズ 第2弾


『異世界恋物語Ⅱ 聖女と騎士』


わたしの現世は問題が山積みだけど、とりあえず今は異世界で繰り広げられる男女の恋路が気になってしょうがない。




0
  • しおりをはさむ
  • 1433
  • 5840
/ 480ページ
このページを編集する