好きには、なれない 【完】

運命と命運 /冥界と霊界



「おいコラ、起きろ。問題魂」


額をピシャリとされ、目覚めた場所は雲の上だった。


なんだか見覚えのある紫雲だな。


前にも乗った気がするけど、いつだったかな?


「…………」


夢心地で、ふわふわの紫雲に横顔を押し付けたところで、


「寝るな、我を見ろ。迷惑魂」


ふたたび額をピシャリとされ、覚醒する。


仰向けになったわたしを、真上から覗きこんでいるのは漆黒の髪と瞳を持つ冥界の王。


「……あれ、閻魔様?」


「あれ、じゃない! この厄介魂がっ!」




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