「お願いだから、俺を、好きになってよ」
「ごめんなさい、私には……できない」

誰にも心を開かない椿と、真っ直ぐに椿を思う拓海の、一途で切ない物語。

高校2年生の拓海の片思いは、3年目を迎えた。

そんな春。

拓海の片思いの相手、椿と同じクラスきなる。

椿は美人で、優しくて気さくなため、校内でも人気だった。

だが、拓海は気づいていた。


椿は、実は誰にも心を開いていないことをー……。


ちょっとした事から、2人はよく話すようになるが、やはり椿は2人の間に壁をつくる。


「お願いだから、俺を、好きになって」

「ごめんなさい。私には……できない」







椿……あの日の君の笑顔を、心の底からの笑顔をもう1度見せてよ。