雨音

story1. /嬉しい再会




数時間前に劇的な一目惚れをしてしまった彼女、雫さんと2人でこの雨の中を歩き出して3分。


相合傘をしている、という意識も徐々に薄れてきたせいか普通の会話で盛り上がれるようになってきた。




『実家が保育園ですか?』

「うん。母が園長をやってて…。あ、そんなに大きい所じゃないんだけどね。」




先程、本屋での読み聞かせのことを聞くと彼女は「聞いてたの?恥ずかしいなー。」と、頬を少し赤らめながら話してくれた。



健吾が近くの保育園から来てもらってるとは言っていたけど、まさか彼女の実家だとは思わなかった。




『ちなみに保育園の名前はなんですか?』

「あじさい保育園だよ。母の父、祖父の好きな花の名前を付けたんだって。」



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