七色セツナ。1【完】

第3章 波乱の体育祭 第二部 /牽制





「なんで、リレーの順番変えたの?」


「あ?」


「花凛ねーさんの次、マスダだったじゃない。

なんで、アンタになったのよ?」


朱羽と真季乃の会話を、聞いている者はいない。


クラスの半分が、競技に参加中。


残りは最前列で、かたまって応援中。


結局、恭弥はコースギリギリの所で、仁王立ち。


負のオーラと
呪いのような言葉を、グラウンドに向かって唱えている。


朱羽と真季乃は、看板の前。


最後列にいる。


2人の視線は、花凛に向けられたまま。


グラウンドに湧き上がる歓声。


お腹を抱えて、笑い転げるクラスメイトたち。


朱羽と真季乃だけが、一点を見据え
沈黙を続けている。


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