七色セツナ。1【完】

第7章 事件 /VIPルームの客





「コタ!」


花凛がコタの顔を覗き込んだ。


「なっ、なんだよ!」


「なんだよって、もうblueに着いたけど?」


「え?」


「どうしたの?コタ」


「え?blue?

いつの間に……」


「急ぐからって、バスに乗って来たじゃないの。

覚えてないの?

もしかして、コタも熱ある?」


花凛の手が、コタの額に触れようとした。


「ちょ、ちょっと待て!

熱は、ねーから!」


コタの体が大きく仰け反った。


「……そう?

顔が赤いような気もするけど。

ヤマちゃんに、よっぽど怒られたんだね?


そんな、放心状態になるくらい」


「……」


「勉強もしないとダメだよ?」


「あ?ああ……」


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