七色セツナ。1【完】

第8章 嫉妬 /side 虎太朗







side 虎太朗



一体
あのキスは、何だったんだろうって
あれから、ずっと考えている。


でも、いくら考えても
無意識だったって事くらいしか、分からない。


花凛は、まったく気付いていない。


学校でも、blueでも、何ひとつ変わらない。



「ねえねえ、あの人、カッコ良くない?」


繁華街の通りに出ると、
雑貨屋の店先にいた女たちが、こっちを見ている。


「あ、後ろにいる人も、かっこいいよ?」


「ホントだ。

・・・あの子、どっちの彼女かな?」


「やっぱり、隣にいる黒髪の方じゃない?」



朱羽は、花凛の左隣りにいる。


……いつも、そうだな。


そう言えば
誰かが、そんな事言ってたっけ...



「なんか、お似合いだよね?」


そんな声が聞こえて来て、更に一歩
二人から離れて歩く。


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