七色セツナ。1【完】

第8章 嫉妬 /月に叢雲花に風




生徒会室の扉がノックされた。


「誰?」


宏晃が、扉に視線を向ける。


「こんにちは。会長」


恭弥が扉の隙間から、ぴょこんと顔を覗かせる。


「今って、大丈夫?」


「ああ、藤谷くん……

大丈夫……

と言うよりも……

待ってたよ?」


宏晃は、優雅に笑う。


「あ。やっぱり?」


「ユカは?」


「フフ……

拗ねてはいたけど、大丈夫。

教室で待ってるよ?

どんな魔法を使ったの?

俺も使えるなら、使いたいんだけど?」


「・・・使う気があるなら、使えるさ」


宏晃と、恭弥の2人しかいない
生徒会室の扉が、パタンと閉まった。


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