七色セツナ。1【完】

第8章 嫉妬 /side リョウ








side リョウ



久しぶりだ。


朱羽の、このオーラ。


黒を通り越して、赤い...


いや、朱いオーラ。


朱羽とは小学生からの付き合いだが
正直、恐ろしい男だ。


背が高いのもあって、威圧感はあるし
その低い声で凄まれると、
大抵の奴は戦意を喪失する。


中学に上がった時
卒業していった、兄貴の恵衣さんの影響もあって
先輩たちでさえ、誰も朱羽には近寄らなかった。


俺たちがいた中学は、
3年が頭になるのが通例だったが
朱羽は3年間、ホントの頭だった。


でも、朱羽はその立場を嫌ってた。


だから朱羽は、3年になると俺を頭にした。


誰も文句を言う奴なんて、いないのに。


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