七色セツナ。1【完】

第8章 嫉妬 /偽りの笑顔




今日の空は、厚い雲に覆われている。


もうすぐ、夏がやって来るというのに
まるで、真冬の空のようだ。


もしかしたら、
本当の空の色は、幻だったんじゃないかと。


これが、本当の空なんじゃないかと
思えてしまう程


この場所...


屋上は、くすんだ色をしていた。



扉が開いた。


「やっぱり、いた。」


そう言いながら、
ポケットからタバコを取り出した
恭弥が2人に近付く。


「おめーら、今日教室来てねーだろ。

しかも何だ!

この吸殻の量は!?」


その2人……


朱羽とコタの足元には
朝から今、4時間目までの吸殻が
大量に転がっている。


「いくら教師どもが来ないって言っても
これはヤバイでしょー?

この量、どうやって処分しよっか?

濡らして、
空きペットボトルに詰めて運ぶか...」


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