七色セツナ。1【完】

第9章 笑えない理由(ワケ) /I kissed hair




3階のカフェテラスで休憩していると、
花凛は一旦
バスに荷物を置きに行った。


朱羽が一緒に行くと言ったが、
トイレも寄ってくるし、
すぐに戻ると言い、走って行った。


花凛が館内に戻り、トイレから出て来ると、
壁の脇から出て来た人物と、ぶつかった。


「いたっ」


勢い余って、尻餅を付く。


「大丈夫?」


と手を伸ばしたのは、大きな男。


その手を取り、立ち上がると


「ごめん。

大丈夫だった?」


「あ、はい。

大丈夫です」


その男を、まじまじと見る。


背は、190cmくらい
あるんじゃないだろうか。


それに、とてもガッチリした体型で、
コタと同じ金髪だが
こちらは、両サイドを刈り上げ
真ん中の毛だけ、立たせている。


キリッとした眉毛も金色で、
切れ長の目と薄い唇。


なんとも男らしい男だ。


「篠原さん……だよね?」


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