七色セツナ。1【完】





「……ん?」


「ダチの女って、目で見てた。

ダチの女だって思って、話してた。

だけど。

いつの間にか、好きになってて。

お前が、あいつと一緒に居るのを見たら……

それなのに、
お前は平気な顔で話し掛けてくるし。

頭に来て、シカトした。」


「………」


「卒業式の日、思い切って告白しようとしたら
あいつに手紙渡せとか……

なんなの?」


「・・・ごめん」


「でも、俺に取っては、いい手紙だった。

昨日、あいつから聞いて。

ああ、もうこれは言わないとって思って」


「え?

・・・私の事、好きなの?」


「お前の事が好きだ。

俺と、付き合って欲しい」


目を見て言われた。


真剣な目で。


誰の言葉でもない、自分の言葉で。


誰かの言葉で始まる付き合いは、
相手を傷付けるだけで、終わってしまった。

ならばーー


「うん。よろしくね」





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