七色セツナ。1【完】

第9章 笑えない理由(ワケ) /side 虎太朗







side 虎太朗



嫌な予感がした。


出発時間まで
恭弥、ユカ、美雪は
バスで待つと言う。


船酔いした恭弥は、役に立たないと言って
俺に、バスに居るように言った真季乃。


渡辺の事もあって、俺はバスに残ることにしたがー


「私もバスに、いよーっと」


直ぐに、真季乃がバスに乗ってきた。


「朱羽と花凛は?」


「ああ、2人は散歩に行ったよ?」


「!」


・・・あの時


朱羽が花凛を送って行った時の姿が、
脳裏にちらつく。


俺が、花凛の事を好きだと自覚した、
あの時の、2人の後ろ姿がーー


女子3人が待機するバスを
離れるわけにもいかず
俺は、やるせない時間を過ごした。


朱羽と花凛が戻って来たのは、
出発時間の少し前だった。


0
  • しおりをはさむ
  • 124
  • 3536
/ 367ページ
このページを編集する