七色セツナ。1【完】

第9章 笑えない理由(ワケ) /何かが、動く。





「あの女が憎いのよ……」


ここは、街から数キロ離れた
一棟ごとのラブホテル。


奥の一棟の前に、静かに車が停まった。


その車から3人の男が降り
煌々と光る窓の明かりを、じっと見ていた。


「いいから、早く動けや」


ズボンと下着だけを
ずらした男が
自分に跨った真っ裸の女を急かす。



ーー男が後始末をして、ズボンを上げると
ドアが開いた。


「え?鍵……」


まだ裸のままの女が、ベッドの上で入口を見た。


ドアからは、3人の男が入って来る。


「なに!?アンタたち!!」


シーツは引き剥がされ、
3人の男が女を押さえると、
ベッドから降りた男が、タバコに火を点けて
女に言った。


「”今日は”あと3人、相手してもらえ。

”あいつ”との戦争を、持ちかけて来たんだ。

兵隊が必要だからな。

コイツらの士気を、高めねェとな?」


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