七色セツナ。2【完】





「……」


朱羽と蒼夜の会話を
黙って聞いていた恵衣が、タバコを咥える。


それを見た蒼夜は、
また微笑みを携えたまま、朱羽を見た。


「俺が王と認めているのは、恵衣だけだ。

俺が、誰かに跪くような事があれば、
恵衣に、夜天使の名に傷が付く。

桜蘭だけじゃない。

夜天使の奴らは、どこかの学校の王だったよ。

それも、全ては恵衣のため。

この県央に、王は一人だけだ。

王を守り、崇めることが……

俺達、夜天使の兵隊の務めであり、誇りだ。

・・・でも、舐められたもんだね。

烈火が、桜蘭にいるなんて……」


「烈火か……」


恵衣が紫煙を吐き出しながら、ボソリと呟いた。


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