七色セツナ。2【完】

第11章 夏休み、突入 /翔子、再び。




ぎゅうっと音がしそうなくらい、
恭弥が花凛を抱きしめる。


「ちょ、ちょっと!

ここ外!外!」


更に抱きしめる力が強くなる。


「会いたかった……」


「うん、分かったから。

私、走って来たから
汗かいてるし、暑いよ?」


抱きしめる腕の力を少し抜いて、
恭弥が花凛の顔を覗き込んだ。


「走って来たの?

この炎天下を?」


「2時半って約束だったけど、
電車って
そんな都合のいい時間に着くんだっけ?

って思って、
さっき時刻表検索して
2時10分着って知って、
慌てて走って来たんだよー」


「そんな……

待ち合わせは2時半なんだから、
その時間に、来ればいいでしょ?」


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