七色セツナ。2【完】

第10章 それぞれの想いは /side 虎太朗







side 虎太朗



blueのカウンターで、開店準備をしていると
花凛が、厨房から出て来た。


「試作で作らせてもらったんだけど、
たくさん作っちゃって。

オーナーに、
コタにもあげていいって、言われたから……

もらってくれる?」


そう言って、
ほうれん草とベーコンのキッシュを4切れ。


何気に、家族分。


「冷蔵庫に入れて置くからね。

帰り、忘れないでよ?」


袋には”コタの”って書いてある。


こういう所が、俺は……


「今は、食えねーの?」


「あ、まかないの分でね、
カボチャのキッシュもあるの。

あと、ナシゴレンなんだけど。」


「もう食べる。」


さっき、VIPルームの予約が入ったらしいから、
BOX席で食べる事にした。


「うまい」


「ふふ。ありがと」


0
  • しおりをはさむ
  • 70
  • 3448
/ 380ページ
このページを編集する