七色セツナ。2【完】

第12章 花火大会の夜 /side 蒼夜







side 蒼夜



虎太朗と恭弥が部屋を出て行くと、俺は朱羽を見た。


まったく……そっくりだ。


我らが王と。


恵衣が、夜天使のトップになったのは17歳。


役職を決めるのは、
本部と支部の頭が出席する幹部会。


恵衣を次の頭にする事は、
誰一人として反対する者は、
いなかったらしい。


まあ、当然だけどね。


恵衣の圧倒的カリスマ性は、
他の誰よりも優れている。


恵衣のためならって、
恵衣みたいになりたいって、
そう思う奴が、ゴロゴロいるんだし。


しかも、馬鹿みたいに強い。


タッパ(身長)があって、手足も長いから
そりゃもう鬼と言われるくらいだ。



ーそして。


今、絶望を味わっているこの男は。


鬼の血を引く弟、朱羽。


こいつも、恵衣と同じだった。


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