七色セツナ。2【完】

第12章 花火大会の夜 /A certain love sterilization





柔らかい陽の光と、確かな温かみを感じる。


そして、どこかで嗅いだことのある香りー


花凛は、瞼を上げた。


が、何も見えない。


真っ黒。


「うーんと……?」


「起きたか……」


目の前の黒が、ゴソゴソと揺れる。


「ん?」


「おはよう、花凛」


黒が喋った...?


視線を上にずらせば、恵衣が自分を見ていた。


「え!?恵衣さん?」


「なんだ?」


その黒は恵衣のシャツで、
しかもしっかりと
抱きしめられている事に気付いた。


「あれ……?

私は……」


恵衣が上半身を起こすと


「喉...乾いてないか?」


「喉?そう言えば」


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