七色セツナ。2【完】




喉元に手を置いた花凛を見て、
恵衣はベッドを降り
冷蔵庫から、ミネラルウォーターを取り出した。


「ここは……どこですか?」


花凛も起き上がり、部屋を見渡す。


「ホテルだ」


「ホ!?」


「ただ……眠りに来ただけだ」


ミネラルウォーターのキャップを外し、
花凛に差し出す。


「手……掴めるのか?」


「手……?

あ……」


湿布が貼ってあり、
包帯が巻かれた手首を見る。


「痛みが走るようなら、
骨までいってる可能性もある。

どうだ?」


「あ、それは大丈夫です」


「一応、左手で持てよ?」


花凛は一度床に足を付き、
ベッドに座って水を飲んだ。


叫んで枯れた喉に、潤いが走る。


花凛の横に、恵衣が座った。


0
  • しおりをはさむ
  • 70
  • 3506
/ 380ページ
このページを編集する