七色セツナ。2【完】

第12章 花火大会の夜 /Her dear smile





そのカフェは、
海岸通り沿いにあり、目の前は砂浜だった。


そこは
海水浴には使われていない場所で、
店の目の前の砂浜には、
木製のテーブルが3席あった。


店の駐車場に車を停め、恵衣がエスコートする。


白い大きなパラソルが差してあるテーブルに
恵衣と花凛は座った。


2人は
しばらく、目線の先の海を見ていた。


「いいですね、ここ。

こんなに朝早くから営業しているんですか?」


「ここは、気まぐれなんだ。

早くても昼からしかやらねェが、
連絡しておいたからな……

・・・オーナーが、ダチなんだ。」


まだ気温は上がらず、心地よい微風。


何より波の音が落ち着かせ、涙も乾かしてくれる。


2人はまた、静かに打ち寄せる波を眺めていた。


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