七色セツナ。2【完】





「夏はさ……」


花凛が口を開くと
コタは
一語一句聞き逃すまいと、花凛を見つめた。


「ああ」


「あるよね」


「?」


「大きなイベントが」


「イベント?」


「今年、最強の選手を決定する大会が!」


「・・・・・・プロレスか」


「なに、コタは盛り上がってないの?」


「オマエ、ホント好きだよな」


「だって、熱いもん。

全力で戦ってる。

プライドを掛けて。

私は持ってないから。

・・・そういうの」


「オマエは……いろいろ、持ってるだろ。

自分が気付いてないだけで。

オマエが笑っていれば、
幸せに思う奴だっているんだよ……」


「・・・コタ?」


「それでもオマエは……

オトモダチなんだな……」


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