七色セツナ。2【完】

第13章 Guardians(守護者たち) /side 虎太朗







side 虎太朗



あの日。


花凛を助けることが出来なかった、俺。


ボロボロになった、コイツの横顔を見て
自分の不甲斐なさを痛感した。


あんな顔を見たのは初めてで、
俺は思い知ったんだ。



朱羽が、言ってたこと。


恭弥が、動いていたこと。


二人は、知っていたんだ。


何を、するべきかを。


だから、早くから動いていたんだ。


朱羽は、愛馬を手にし、
恭弥は、自分の力を使える土台を、
生徒会長を介して、手に入れた。


俺は、花凛への気持ちに気付くのが
遅かったばかりか
何も持っていない事しか、分からねェ。


何もできねー事しか、分からねェ。


あいつ等は、すげェ。


俺はーー


ただ、こいつが笑っていてくれたら...


こいつが、幸せならいいって思うだけで、
何もしてねェ...


トモダチどまり。


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