七色セツナ。2【完】

第10章 それぞれの想いは /side 虎太朗







side 虎太朗




「帰るぞ?」


先に、着替え終わっていた俺は
花凛のいる、ロッカー室の扉をノックした。


「うん。お待たせ」


制服が入った、大きなトートバッグを肩からかけ
出て来た花凛に、目を奪われた。


ブルーグレーの、ワンピース姿。


肩紐は網目になっていて、
胸の下で紐をリボン結び。


そこから、ふわっと広がった
膝上くらいのスカート部分は、
小花柄のパッチワーク。


昔、お袋がパッチワークに凝っていた事があって、
それを思い出した。


キラキラ光る石が付いたサンダルを履いて、
柔らかそうな
ベージュのカーディガンを羽織っている。


「今日も、疲れたねぇ」


「……」


マジで俺、ヤバくないか?


花凛の事、直視出来ねェ……


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