七色セツナ。2【完】

第11章 夏休み、突入 /side 朱羽







side 朱羽



「あいつは、優しいんだ……

誰隔てなく」


兄貴も蒼夜さんも、黙って聞いている。


「ダチのままじゃなくて、
男として見てもらうために、
オマエを守るのは俺だと、
分かってもらうために
免許を取って、送ってやりたいと思った。

俺は今の関係を壊したくねェ、とか
安っぽいセリフを、吐くつもりはねェ」


ーーだから、あいつにキスをした。


ーーそして、話をするつもりだった。


ーー俺を、男として見てくれ、と……


ーー俺の女に、なってくれと……


「俺は、言ったけどな?」


「あ?」


「俺の女になれって」


「あ?いつだよ?」


「この間、ここに来た時だな」


「・・・フラれたのか?」


「なんで、フラれてんだよ?」


「付き合ってねェだろ。」


「・・・確かに、そうだな。」


0
  • しおりをはさむ
  • 69
  • 3432
/ 380ページ
このページを編集する