やっぱり、キライ!【完結】

episode:3 /勘違いのクリスマス




シンシンシン…

よく、雪が降るとこんな音で表現する。



「毎年思うんだけどさ、クリスマスも祝日になればいいと思わない?」


恵理香さんはため息混じりに言った。


「クリスマス、かぁ」


私もため息をついた。


今日は、クリスマス。

なのに私の心はモヤモヤだ。


「千尋ちゃんはあのお見合い相手と過ごすの?」


「いえ、先約がいるんで」


「えー、つまんない」



…つまんないと言われましても。



ここ数日、私と恭介はぎこちない。


普通に会話するのだけど、どこか壁を感じる。



「どうすればいいんだろう」


ぼそりと独り言を呟けば、恵理香さんのバッグの中から覗いている綺麗にラッピングされた箱が目に入る。



「恵理香さん、これなんですか?」


私はそれを指さす。



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