やっぱり、キライ!【完結】

episode:5 /彼の嘘に気づくとき




ついにバレンタインデーがやってきた。


今日は普通に休みの日だったため仕事にいく必要はない。


「千尋、お前おかしくない?」


「えっ、どこが…」


恭介の熱もすぐ治り、昨日から仕事へ行っている。


恭介の熱が治ったのは嬉しい。

だけど、私の心は彼が熱を出したあの日のまま停止してる。



「どこがって、態度が変じゃん」


……そりゃ、そうよ。

私は器用な人間じゃない。


恭介にキスをされたことでもドキドキしておかしくなるっていうのに。


"好き"だなんて、寝言で囁かれたのだからもっとおかしくなる。


「おかしくないから大丈夫!」


「ふーん?
あ、でも約束は守れよ」


戸惑う私と打って変わって何もしらない恭介は小さく笑う。


「や、約束…?」


「チョコ、手作りでくれるっていう約束」


あ、そういえば…したっけ。


「まだ作ってないよな?」


そう聞かれ、小さく頷く。


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