やっぱり、キライ!【完結】




「間宮なら…」


言いにくそうな顔をする樋口さんは私の落としたバックの中身を拾ってくれた。


「今頃、上司の娘さんとお見合い中」


「っ」


「上司の勧めで、結構間宮も乗り気だったよ」


お見合い…なんで。


そう思ったけど、一瞬にしてそんな戸惑いは吹き飛んでしまった。


「…そうですか」


だって、私たちは付き合ってはいない。


だから恭介がお見合いしようが私には関係なかったりする。



もっと、早くに自分の気持ち伝えればこんなに苦しまなくて良かったのかもしれない。


そうすれば、ちゃんと恭介の口から嘘をついた理由を聞けてたのかもしれない。



「あ、千尋ちゃん待って!」


ゆっくり歩き出す私に慌てて樋口さんは声をかけた。



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