やっぱり、キライ!【完結】


やっと、下ろしてくれたのは駐車場。


「お見合い、嘘ってどういう事よ!」


下ろしてもらうなり私は恭介を睨みつける。


「樋口になんか言われただけだろ?

俺はただ大学の時の先輩と食事してただけ。しかも相手は既婚者」


…最悪。

最悪すぎる。


「まあ、俺的には千尋の告白が聞けてよかったけど」


ニヤリと笑う恭介。


「なんであんたはそうやって…!」


「好きだよ千尋、高1の時からずっと」


私の頬に手を添えながら、恭介は優しい声で言う。


「なら、何で私を振ったわけ?ラブレターも何でビリビリに破いたわけ?」


顔を近づけてきた恭介を避けて口を開く。


「今、キスしようとしたんだけど」


少し不機嫌になる恭介。


けど、私は一歩も引かない。


そんな私を見て恭介は小さく息を吐いて私を抱き寄せた。


「ちょっと…!」


「ちゃんと話すから、」


そう言って恭介は静かに話し出した――…



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