やっぱり、キライ!【完結】




そんなことをする彼女が可愛くて、愛おしかった。

高3になって、早く卒業式になってほしくてたまらない日々を過ごしていた。


―――だけど、計画が全部無駄になったのはクリスマスを目前とした冬のある日だった…



「ただいま、」


家に帰ると珍しく親父が帰ってきていて、玄関には見覚えのない女物の靴がある。


親父は会社の社長だから秘書の女の人がくるのはよくあることだけど、見覚えがない靴に嫌な予感がする。



「あぁ、恭介お帰り」


「お帰りなさい」


リビングに入れば、親父がいてその隣には知らない女。


嫌な予感が的中した瞬間だった。


「…誰、」


「恭介、紹介したい人がいるんだ」


親父はそう言って隣にいる女の肩に手を置く。


「はじめまして恭介君」


そんな彼女の挨拶も無視して俺は2階の自分の部屋へと行く。


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