やっぱり、キライ!【完結】

episode:∞ /last、



―――恵理香さん宅にて


「じゃんっ」


私は左手の薬指に輝く指輪を見せつけるように差し出す。


「…嘘!貰ったの?
千尋ちゃんついに結婚するの?!」


目を丸くして私の手を取る恵理香さん。


私は何度も頷いた。


「やったじゃない!
うわ、嬉しくて泣けてくる。いつプロポーズされたの?」


「1ヶ月前です」


恭介にプロポーズされてから、1ヶ月。


恵理香さんに報告が遅れてしまったのには理由がある。


プロポーズされた次の日にお互いの両親を交えた食事をし、結婚することを報告したところ


『もう今すぐにでも結婚しちゃいなさい!』


『知り合いに結婚式場で働いている人いるから式場もぎ取っちゃいましょう!』



お互いの母親が勝手に盛り上がり、



『野上君とは親戚になるのか、嬉しいものだな』


『そ、そうですね社長…!』


お互いの父親も嬉しそうにして。



そこから、式の日取りを決めたり色々勝手に決められたりして慌ただしい1ヶ月を過ごしていた。



「式は10月に決まりました」


私はスマホで恭介のお母さんが紹介してきた結婚式場の写真を見せながら恵理香さんに話す。


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