やっぱり、キライ!【完結】

episode:1 /わけわからない彼



「なぁ、黙ってないで何か話せよ」



「…」



お見合いの定番の「後は若い2人で」っていう台詞を早くも聞くなんて思っていなかった。



お互い知り合いということで、すぐ両親が退場してしまい戸惑う私に対して平然としている恭介。



目の前で料理を食べている恭介は少し大人っぽくなったけど、やっぱり変わらない。



「千尋、無視すんな」


「別に無視なんかしてなし」



私はフンッと鼻を鳴らして出された料理を頬張った。



そんな私を見て、小さく笑う恭介。

彼を見て高校時代一緒に委員会の仕事をしていたことを思い出した。


一瞬にして散った恋心とともに。



「10年ぶりだぞ?
もっとテンション高く出来ないわけ?」



よく、そんなことが言えるわね。



「私は一生会いたくなかった」



皆が皆、過去をリセットして今を歩いてるわけではない。




0
  • しおりをはさむ
  • 751
  • 1812
/ 329ページ
このページを編集する