やっぱり、キライ!【完結】

episode:2 /彼との奇妙な関係





「千尋、送ってく」


食器を片付けて、会社へ行く準備を済ませると恭介が口を開く。



「悪いからいい」


と、断ったものの…



いざ、外に出て駅を目指して歩き出すけど私が住んでいたアパートと正反対でここがどこだかよく分からない。


適当に歩いてみては立ち止まり、周りをキョロキョロ見渡す。




「ここどこ?」



途方に暮れていると、プッという車のクラクションが聞こえてくる。


ゆっくりと振り向けば、快心の笑みを浮かべて車に乗っている恭介。



「誰が乗るもんか…」


恭介を少し睨んでまた背を向けて歩き出す。



「乗らないなら、置いてくぞ」



恭介の呆れた声。


「…」



また、ゆっくりと振り向く。




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