心惹かれる甘い誘惑【完結】

心惹かれる甘い誘惑 /気づけば恋に落ちていた







力が抜けたようにそのまま床にペタンと座り込む。




「え、沙菜?」



拍子抜けた樋口さんの声に



「力抜けちゃって…」



そう言って息を吐いた。



立ってられないくらい力って抜けるなんて今まで味わったことがなくて、内心驚きを隠せない。




「なんだそれ。ほら、手」




クスクスと笑って私に手を差し出す樋口さん。


私はその手を握り、立たせてもらう。



すると樋口さんはじっと私を見つめる。





「…何ですか?」




「ちゃんと"助けて"って言って俺を頼ったから偉い偉い」




にっこり笑って私の頭を撫でる樋口さんにドキドキする。




「てか、別れてよかったの?」




あんなに村岡さんを脅しといて今更何を言い出すんだこの人は。






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