心惹かれる甘い誘惑【完結】

心惹かれる甘い誘惑 /わかっているのに戸惑う心





────"樋口さん、不倫…したことあるんですか?"




「…何聞いてんだろ」




家に帰っても私のモヤモヤが晴れることなんてない。


もうお昼になる。


だけど料理を作る気になんてなれなくて、唸るしかない。




「この際だから出掛けようかな…」



少しでも気分が晴れれば、と思い私は出掛ける支度を始める。



すると、ベッドに起きっぱなしだったスマホの画面が真っ黒だったのに突然何かを表示する。



何だろうと思い、顔を覗かせれば電話がきたようで画面には電話をかけてきた相手の名前が表示されていた。



樋口さんのことで悩んでいた私に追い打ちをかけるその電話に私は見ないフリをする。



1ヶ月に1回はかかってくるこの電話に一度だって出たことはない。




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