壊れたキミと共依存

決意を新たに /好きだから

僕が小学校4年生位の時によく近所の人から言われていた事があった。

「蒼君と藍葉ちゃんはとてもお似合いね」

僕はもう完全に藍葉に対しての好きを自覚していたから、何も言えず狼狽えていたのを覚えている。
それに対して藍葉はこう言う事が多かった。

「だって私は蒼が好きだもん」

あぁそうか、藍葉は僕の事が好k(ry…え?
驚きながら藍葉を見ると、彼女はキラキラした笑顔で僕に笑いかけていた。
手を繋いだまま、離そうとはしなかった。
僕は下を向いたまま、繋いだ手を再び握りしめた。

彼女も僕の事が好き。

それでも僕の好きとは大分かけ離れているんだろうと思った。
友達としての好きを、彼女から強く感じた。
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そんなある日の事、僕は男友達から相談を受けた。

「藍葉とお前って仲良いだろ?
俺、藍葉の事が好きなんだ。
だから仲を取り持ってくれ。」

その友達は悪意の無い笑顔でそう言った。
僕は無理だという意思表示を出来なかった。
友達は都合のいいように解釈したらしく、ノーを言わなかった僕が、仲を取り持つと解釈した。
当然僕は焦った。
藍葉が確実な恋愛感情を持って僕以外の男子に話し掛けるなんて絶対に嫌だった。
でも友達の事も裏切れない。
どうしたらいいか分からなかった。
僕は感情が顔に出るタイプではなく、悩んでいても普通に接していた。
だけど藍葉と下校中に彼女は眉をしかめてこう言った。

「何で悩んでるのに私に何も言ってくれないの?
私が気付かないとでも思った?
気付くよ、蒼の事だもん。」

彼女は微かに、でも確かに少し怒りながらそう言った。
友達の件は藍葉が本人に直接…という形になった。
僕の中で藍葉の存在は更に大きくなった。
そしてどんなに辛い事があろうが彼女の味方で居ようと思った。

その為に僕や他の誰もが傷付く事があっても、それでも彼女を守ろうと決意した。

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