壊れたキミと共依存

彼氏と親友 /初めての彼氏

私が赤城と付き合ったのは、クラスが一緒で、委員会も一緒で仲良くなったからだった。
告白は赤城からだった。
その時私は頭が真っ白になったがそれでも頷いて彼の手を取った。
心臓の鼓動が伝わって煩かった。
私の鼓動じゃないと思った。
とても早くて大きな鼓動だったから。

初めての彼氏。
私は何をすべきか本当の所よく分かって居なかった。
親友の蒼に相談してみても蒼は何処か上の空だった。
胸がキリキリと痛んだ気がした。
でもそれは違うのだと自分に言い聞かせる他無かった。

だって蒼は親友なのだから。
彼氏とかそんな浮ついた関係では無く安定して私を受け止めてくれる親友なのだから。

それはこの先もきっとずっと変わらない。
変えたりしない。

彼氏の赤城が蝋燭に燈る火だとしたら、親友の蒼は春の晴れた日の太陽のように穏やかで優しい暖かさを持って居た。
それぞれに違う、温度を伴った関係。
私はそれを一つとして壊さず、仮に何かに気付いたとしても見ないフリをするつもりだった。

2人とも大切だから、ぞんざいに扱いたくない。
私はこの頃そう思って居た。
本当にそう出来る勇気があるかどうかなんて見えないフリをして、この関係を大事にしようと思って居た。

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