壊れたキミと共依存

彼氏と親友 /風邪

不覚にも私は風邪を引いてしまった。
今は保健室の天井を見上げている。
辺りは真っ白で、保健室特有の匂いが鼻から離れない。

「藍葉!!!」

息を切らしてやってきたのは彼氏ではなく蒼だった。
何も言ってないのに、違うクラスなのに、彼氏じゃないのに…。
それでも蒼は赤城より先にやってきた。
目頭が熱くなる。
それでも必死に泣かないようにしたのは、蒼の為なのか、自分の為なのか。
兎に角、蒼の必死な表情が私の中に住み着いて離れてくれなそうだった。
胸が苦しい。
きっと風邪の所為で、それ以外の理由はない。
顔が熱い。
これもきっと風邪の所為。
蒼の唇に目が行く。
弱ってるんだな、私。
だから蒼を抱きしめたいだとか、抱きしめて欲しいだとか、キスしたいだとか、キスして欲しいだとか、それ以上だとか…、そんな事を考えてしまうんだろう。
弱っていて、熱もあって、蒼がこんなに側に居て、自分の鼓動が煩くて、どうかしちゃってるんだ。

蒼がベッドの真横に来て、心配そうに私を覗き込んだ。
熱くなる身体に、早くなる鼓動、今の私はやっぱりどうかしている。
熱を測ろうとする蒼の手を無理矢理取って、私の指に絡めた。

蒼の手も熱かった。

私は蒼の手を握る力を強くして、起き上がって唇を重ねようとした。

痛いくらいの静寂が、2人を包んで、熱い身体まで溶けてしまいそうだった。
このまま滅茶苦茶にして欲しいと思ってしまった。

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