女子高生自伝-最終章-[完]

仁奈は一人大きな花束を抱きかかえ、その背中を見つめていた。


おっちゃんは仁奈におかれている状況はもちろん知らない。


親目線ってやつなのかな?




友達だけじゃなかった。


親にももちろんずっと会ってはいない。


ある日突然家を出ていなくなった仁奈。


だけど親は何も言わずに毎月の学費を払ってくれていた。


仁奈の学校は県立に比べてかなり高い。


それでも親は黙って払ってくれていた。



もし仁奈がこっちに帰って来られたら


おっちゃんが言うみたいに


お父さんやお母さんはすんなり迎え入れてくれるのだろうか?



あの家が再び仁奈の帰る家になるのだろうか?


仁奈は静かに花の香りを嗅いだ。


すごくすごく優しい匂いがしていた。



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