I LOVE YOU【完】

第1章 /運命の日







幼なじみの大夢とあたしは家がお隣同士。

でも、お互いの部屋を窓1つだけで移動できるほどは近くはない。きちんと玄関から入れば、大夢の部屋にはいける。


ある程度の距離はあるということだ。





幼なじみだから、幼い頃から一緒にいるわけで、よく遊んだりしていた。



高校生になって、さすがに外で鬼ごっことかはしなくなったけど、おしゃべり相手にはなる。



そんなこんなで、小学校からずっと学校へは2人で通っていた。
雨の日も、雪の日も、台風の日も。もちろん晴れた日も。


そして今日も大夢と学校に向かっている。






「優菜、ちょい手出して」



いつものように学校までの道のりを歩いていると、大夢は突然足を止めそう言った。


だから、あたしの足も自然と止まる。



「ん?何?」

「昨日言ってたやつ」




昨日言ってたやつ?何だそりゃ。


もう昨日の記憶はすっからかんなあたしは、言われた通り手を出す。すると手のひらに何かが落とされた。





「…お守り?」



大夢がくれた物はピンクのお守りだった。それをジッと食い入るように見つめる。





「おう。これ持ってれば絶対許してもらえる」




そんなあたしを横に大夢は得意げな顔をして腕を組んだ。



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