下田君に振り回される。【完】




「そんなことよりさ、宮田」

「うん?」



膝に肘を乗っけて、少し姿勢を低くした牛丸君は下から覗き込むようにあたしを見てくる。ノートの話はもう終わったようだ。



「放課後一緒に勉強しない?」

「え?」

「なんつーか、宮田と一緒ならちゃんと勉強できる気がすんだよな。宮田といるとなんか落ち着くし」

「わお、そんなこと初めて言われたよ」

「うん、だからさ俺と勉強してよ」



あまりにも牛丸君がストレートにお願いしてくるから、思わず「いいよ」と言いそうになった。というか「い」まで言いかけた。



だけどそこであたしは気付く。





『もうすぐ中間テストでしょ。3人で勉強しようよ』






「ご、ごめん。牛丸君」






0
  • しおりをはさむ
  • 302
  • 15442
/ 434ページ
このページを編集する