下田君に振り回される。【完】





ギュっと唇を噛み締めて教卓の前の席に着く。ここに来るまで清々しい気持ちでいっぱいだったのに今は心が重い。


重くて重くて、痛い。



下田君のことを悪く言われたことと、あーちゃんと喧嘩をしてしまったことが深く、心の奥深くに沈んで。



「…、」



あたしの心も沈む。



どうして分かってくれないんだろう。どうして分かろうとしてくれないんだろう。

下田君は噂されてるような人じゃないってこと。すっごい優しい心を持っている人だってこと。



「……なんで、みんな、悪く言うの、」



もっと知ってほしい。もっとみんなに知ってもらいたい。本当の下田君を。


みんなが下田君が優しい人だって知れば、悪く言うことなんてなくなるのに。





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