下田君に振り回される。【完】





関係ないって。どういう時に使う言葉なんだっけ。どんな状況で用いられているんだっけ。




「…、……」



今みたいな時、なんだっけ。




「宮田っ、」




その声にフっと伏せていた瞼を持ち上げる。下田君も、3人の生徒たちも同じように顔を声がした方に向ける。




「、…牛丸君」




どうして図書室にいるんだろう。勉強をしに来たのだろうか。



大股でこっちにやって来た牛丸君はいつもみたいな爽やかさはあまりなかった。ちょっとだけ怖い顔をしていた。珍しいなって思う間にも牛丸君は上からジっとあたしを見下ろしてた。



目が合って、牛丸君はギュっと顔を歪める。悲しそうな、辛そうな、苦しそうな。いろいろな思いが混ざっていそうなその表情も見たことがない。




「お前らさ、」




牛丸君の低い声はあたしではなく、向かい側にいる生徒たちに向けられていた。










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